うつ病は、仕事上の人間関係がうまくいかない、仕事が多すぎる、家庭内の問題などのストレスがきっかけとなり、気分が落ち込む、眠れない、食欲がない、集中力がないといった症状を認めます。(きっかけやストレスがなくてもうつ病を発症することがあります。)さまざまな要素が関係してうつ病を発症しますが、ある遺伝傾向、性格傾向を有する方は、よりストレスに対する影響が大きく現れ、うつ病を発症しやすい傾向にあります。
パニック障害とは、過呼吸、動悸、発汗、吐き気、頭痛などが同時に起こる「パニック発作」を繰り返す疾患です。
パニック発作を繰り返すことにより、発作がまた起こるのではないかと不安になる「予期不安」が出現することがあります。
また、発作が起こったら逃げ場がないと考え、電車やバスなどに乗れなくなってしまう「広場恐怖」を生じることがあります。
空気が読めないとよく言われる、変わっているとよく言われる、じっとしていられずケアレスミスが多いなどは発達障害でよくきかれる事柄です。
代表的な発達障害としては、コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群を含む)や、多動で衝動性を抑えられない注意欠如多動性障害(ADHD)があります。
双極性障害(躁うつ病)とは、ハイテンションな気分が続く躁状態と、落ち込んだ気分が続くうつ状態とを繰り返す疾患です。
躁状態は爽快な気分で、元気があり、本人も周りも最初は症状に気付かないかもしれません。しかし、その行動は行き当たりばったりで、内容を伴うことが少なく空回りになってしまい、結局は周りに迷惑をかけてしまいます。
うつ状態はうつ病によるうつ状態と同じ状態です。そのため、うつ病と診断され治療していたが、治療がうまくいかず長引く場合は、双極性障害(躁うつ病)の可能性があります。その場合は、双極性障害(躁うつ病)の治療を行うことで回復することがあります。
適応障害とは健康上の問題、経済的な問題、対人関係の悩みなどのストレス因子をきっかけとして、さまざまな心身の症状が現れ、社会生活に支障をきたしている状態のことを指します。
ストレス因子に対する反応であり、症状はストレスが生じてから3ヶ月以内に出現し、情緒面や行動面で多彩な症状がみられます。
全般性不安障害は、学校や仕事における活動、健康などについて過度な不安や心配が6か月以上続いていることが特徴です。不安に加えて、落ち着きのなさ、緊張、頻脈、発汗、手の震えなどを伴うこともあります。
強迫性障害は、嫌な内容の考えが繰り返すこと(強迫観念)や、その考えを打ち消そうとする行為を繰り返すこと(強迫行動)の片方あるいはその両方を特徴とする疾患です。
統合失調症では、正体のわからない誰かにひどいことを言われている、部屋が盗聴されている、電磁波に襲われているなどの症状を認めます。
遺伝的要因とストレスなどの環境的要因が発症に関係しています。
現代社会では不眠に悩む方の頻度は極めて高く、その割合は日本人成人の4人に1人です。年齢とともにその数は多くなり、
どの年齢層でも女性に多く見られます。睡眠は健康なこころの指標でもあります。当院では、まずしっかりと症状やきっかけと
なった出来事などを伺います。その上で、不眠症の原因などに
ついて丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて快適な睡眠がとれるように一緒に考えていきます。
女性の心身の不調には特有のものがあり、その発症や経過などには特徴があることがわかっています。その原因としては、
女性ホルモンの変化(月経や更年期)などに加えて、就職、
結婚、出産、育児、介護などさまざまなイベントによるストレスがあります。当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、女性特有の心身の不調に
ついて丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。