強迫性障害は、嫌な内容の考えが繰り返すこと(強迫観念)や、その考えを打ち消そうとする行為を繰り返すこと(強迫行動)の片方あるいはその両方を特徴とする疾患です。
強迫性障害にかかる人の割合は2〜3%であり、平均発症年齢はおよそ20歳です※。原因は、脳内伝達物質のセロトニンのバランスが崩れているという仮説が有力です。したがって、セロトニンのバランスが崩れることによって起こるといわれているうつ病や社交不安障害の併存も多くみられます。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、強迫性障害がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。
参考文献
※ カプラン臨床精神医学テキスト 日本語版第3版 P469