うつ病は、仕事上の人間関係がうまくいかない、仕事が多すぎる、家庭内の問題などのストレスがきっかけとなり、気分が落ち込む、眠れない、食欲がない、集中力がないといった症状を認めます。(きっかけやストレスがなくてもうつ病を発症することがあります。)さまざまな要素が関係してうつ病を発症しますが、ある遺伝傾向、性格傾向を有する方は、よりストレスに対する影響が大きく現れ、うつ病を発症しやすい傾向にあります。
うつ病にかかる人の割合は6%※であり、これは約17人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。また、日本の場合、若年者に加えて中高年でもうつ病の頻度が高いのが特徴です。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、うつ病がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。うつ病は50%の方が再発するといわれており、再発予防も大切です。
参考文献
※ 標準精神医学第6版 医学書院 P326