社交不安障害は、人前で話をする、他人と会話をする、人に意見をする状況において、不安や恐怖を感じ、赤面、動悸、震え、発汗、めまいなどを生じる疾患です。『また症状が起こったらどうしよう』という予期不安を認め、他人の注目を浴びる状況を避けることがあります。
社交不安障害にかかる人の割合は1.4%であり、欧米の4〜16%と比較するとかなり少ないです※。これは、社交不安障害に対する社会的な認知がまだ不足しているのが原因のひとつと考えられます。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、社交不安障害がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。
参考文献
※ 標準精神医学第6版 医学書院 P242