パニック障害とは、過呼吸、動悸、発汗、吐き気、頭痛などが同時に起こる「パニック発作」を繰り返す疾患です。パニック発作を繰り返すことにより、発作がまた起こるのではないかと不安になる「予期不安」が出現することがあります。また、発作が起こったら逃げ場がないと考え、電車やバスなどに乗れなくなってしまう「広場恐怖」を生じることがあります。
日本においてパニック障害にかかる人の割合は3.4%※であり、これは約30人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。また、日本の場合、平均発症年齢は23歳前後で女性に多い傾向があります。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、パニック障害がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。
参考文献
※ 標準精神医学第6版 医学書院 P242